GPSアート、ランニングアートをしていて、一番難しいと感じる題材は「人体」であり、その要因は「曲線」だ。その代表的なモチーフ、それは「女性」である。世の中のほとんどの道は格子状の直線で出来ている特質上、GPSアートのランナーたちはこのモチーフをできる限り避けたいのが本音だろう。
女性モチーフ挑戦の流れ
初めは、全く曲線らしくなく、というか曲線など全く意識せずに当初は女性を描いていました。どのように変化していったのか、時系列で並べました。
まつ毛
女性であることを表現するために、ふっくらしたシルエットや、まつ毛を使っていた時代の作品。ふっくらしたつもりが太ってしまっている。
ガタガタ道を避ける
この頃からガタガタしたコースを選ばず出来る限り曲線ルートを選んで描画するように心がけた作品。このころ一筆書きや曲線美の可能性を感じ、目覚め始める。
一筆書き
曲線と一筆書き両方を兼ね備えたコース。ゼムピンにできそうな仕上がりで商品化したいほど綺麗に決まった。こんなルートを増やしたい。
くびれ
曲線美に自信がついた作品。これは既に設計していた「旗を持った女性」の習作だったので、この曲線で十分に美術として通じると確信でき、のちの作品に繋がった。
女性らしい顔
点繋ぎのないヌード
ほとんどクロッキーやデッサンを描く感覚で設計。なので速度感や大胆さ、精密と省略のバランス、主体と余白、全体としての構図もバッチリ決まった超満足作。クサリ走法、十字走法、などの奥義も総動員。曲線作品や多角形GPSアートでありがちな点繋ぎゼロ。フォロワー数がほとんどないThredsでも300を超すいいねがついた。
曲線は小さく見えがち
曲線コースの悩みだが、規模が小さく見えてしまうという錯覚が起こる。この現象は、作品が短距離に見えてしまい、長距離大好きの欧米からはスルーされる予感大。盛大にガタガタした超巨大作品だけが好まれる傾向が長い間続いており、でも、ブレずにこの良さを貫き、楽しんだ方が得である。
初めての全身像
これも、お尻と同じ頃に既に設計し終わっていたコースで1年以上も発表待ちであったもの。ちょうど女性テーマの公募があったので、そのタイミングでランニングして公開。あまり男性の願望目線のエロチックな女体にならないよう、女性目線の女性らしさを意識。阿佐ヶ谷駅周辺特有の曲線的な地理のポテンシャルを存分に活かした。
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毎年「ピンクリボン」をはじめ女性をテーマにしたGPSアートコンテストに参加し、ほぼ毎年優勝しています。
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