最近世間を賑わせているAIチャットWebサービス「ChatGPT」であるが、頭がいいことで話題のAIにさっそくGPSアートについて色々聞いてみました。GPSアートという超ニッチな趣味に関する質問はかなりの制約があるなかで頑張っている面を評価しつつ、沢山の嘘情報も混ざっていたというのが結論です。
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GPSアートに適した場所について
AIはGPSアートについてどれくらい理解しているだろうか? 最近、いよいよ「シンギュラリティー」開始か?と、ざわつき始めている「ChatGPI」中心のAIブームにあやかり、GPSアートについての理解力をテストすることにした。ニッチ中のニッチに属する「GPSアート」をはたしてAIは正しく認識しているのだろうか? もしちゃんと理解しているなら、GPSアートに最適な場所について正確に答えることができるはず。さっそく、「ChatGPT」から帰ってきた返事を紹介する。
「GPSアートに最適な場所」とは?
まずは定義をおさらいしなければならないだろう。「GPSアート」に最適な場所、を定義したテキストが現在のWebの中にあるとは思えない。そんな細かい分析をしているサイトをみたことないからだ。一旦ここで考えて定義づけてみたのが次の5点だ。
GPSアートに最適な場所の定義
- 道路が縦横無尽に配列されている
- 学校や工場など、一般立入禁止区域が少ない
- 適度に河川や緑地があり、地図としての美しさがある
- 坂道や山が少ない
- 走りながら観光でき、ランナーに人気のエリア
GPSアートに最適な場所をこのように定義し、をChatGPTの答えと照らし合わせてみたい。
GPSアートに最適な世界の10都市は?
まずは、世界の主要都市でGPSアートに最適な場所をChatGPTに聞いてみた。SNSで普段からGPSアート画像に慣れ親しんでいたり、GPSアートを経験したランナーなら常識と言えるこの問い。すぐに頭に思い浮かぶのは、米サンフランシスコやNY、英ロンドン、仏パリ、日本の東京や京都といった街で、いずれも道路が五番の目のように細かく整備されている場所を思い浮かぶ。AIを同じように認識できているのかをテストした。
ChatGPTが答えた都市一覧がこちら
都市 | 理由 |
---|---|
🇺🇸サンフランシスコ | シリコンバレーの近くに位置しており、テクノロジー産業が盛んなため、GPSアートのファンが多い |
🇬🇧ロンドン | 街の美しさや豊かな歴史を表現するためにGPSアートが多く制作されている |
🇫🇷パリ | 街並みが美しく、芸術に対する熱狂的な文化があるため、GPSアートに適している |
🇯🇵東京 | 都市のデジタル化が進んでいるため、GPSアートを制作するのに最適な場所の1つである |
🇩🇪ベルリン | ベルリンの壁の歴史的な意義やアーティストコミュニティがGPSアートに影響を与えている |
🇦🇺シドニー | シドニーの海岸線とハーバーが美しく、GPSアートの美的な効果を最大限に引き出せる場所である |
🇬🇧サウサンプトン | GPSアートのパイオニアであるジェレミー・ウッドによって作成された最初の作品があり、GPSアートにおける重要な場所の1つである |
🇧🇷サンパウロ | 大都市であるため、GPSアートの規模が大きく、作品に反映されることが多い |
🇺🇸ニューヨーク | GPSアートのアーティストの多くがニューヨークを拠点にしており、都市のダイナミックな雰囲気がGPSアートの制作に影響を与えている |
🇳🇱アムステルダム | 都市の美しさと、サイクリング文化がGPSアートの制作に適しているため、GPSアートの人気が高い場所の1つである |
これ見る限り、割と正確な答えが帰ってきたという印象だ。しかし、その理由を聞くと、GPSアートとは関係ない内容も散見される。
半分正確、半分間違い
これを見る限り、AIにとってGPSアートとスポーツに関連性は無く(あるいは少なく)芸術や都市景観と強い関連性のある行為と認識していることがわかる。関連性がまったくないわけではないが、正しい認識とは言えない。ただ、GPSアートの元祖・ジェレミー・ウッドを引用した点は驚いた。微妙に正しく、半分以上が不正確、でも堂々と答え自信溢れる文体をながめるとまるで事実のように思えてしまう。AIの恐ろしさはそこにある。
日本国内で適した都市は?
日本国内でのGPSアートに適した場所も理由付きで聞いてみた。歴史的な建造物があるから、観光名所があるから、という理由がほとんどでGPSアート特有の理由をあげられないことがわかる。
都市 | 理由 |
---|---|
京都市 | 世界遺産に登録された古都で、歴史的な建造物や庭園が多く、GPSアートの制作に適している |
東京都 | 世界有数の大都市で、デジタル技術が発展しているため、GPSアートの制作に適している |
横浜市 | 横浜港や中華街、赤レンガ倉庫など、多彩なスポットがあり、GPSアートの制作に適している |
札幌市 | 北海道の大自然と都市の融合が美しく、GPSアートの制作に適している |
広島市 | 平和記念公園や原爆ドームなど、世界的にも有名なスポットがあり、GPSアートの制作に適している |
鎌倉市 | 鎌倉時代に栄えた歴史的な町並みや、鎌倉大仏などの観光地があり、GPSアートの制作に適している |
高知市 | 龍馬伝や桂浜など、歴史的な背景を持つスポットが多く、GPSアートの制作に適している |
金沢市 | 加賀藩の城下町で、歴史的な建造物や美術館があり、GPSアートの制作に適している |
神戸市 | 旧居留地や北野町など、異人館が多く、景観が美しい街で、GPSアートの制作に適している |
那覇市 | 琉球王国の歴史的な遺跡や沖縄の自然が美しく、GPSアートの制作に適している |
京都がGPSアートに適した街なのは正しいが、理由を見ると正しく判断されていないことがわかる。その他の地域についても理由が出鱈目だ。間違いではないが、この理由より優先すべき根拠が完全に欠けている。
日本国内で適さない都市は?
適している町と同様に、適していない理由も明らかに見当違いの理由が並んでいる。
都市 | 理由 |
---|---|
中津市, 大分県 | 人口が少なく、観光名所が限られているため、GPSアートの制作にはあまり適していない |
小樽市, 北海道 | 街並みが美しいが、規模が小さく、GPSアートの制作にはあまり適していない |
奄美市, 鹿児島県 | 島嶼地帯で移動が制限され、GPSアートの制作にはあまり適していない |
山梨市, 山梨県 | 自然が美しいが、都市化が進んでおらず、GPSアートの制作にはあまり適していない |
富士市, 静岡県 | 自然が美しいが、都市化が進んでおらず、GPSアートの制作にはあまり適していない |
佐世保市, 長崎県 | 規模が小さく、GPSアートの制作にはあまり適していない |
大島町, 東京都 | 島嶼地帯で移動が制限され、GPSアートの制作にはあまり適していない |
網走市, 北海道 | 人口が少なく、観光名所が限られているため、GPSアートの制作にはあまり適していない |
宮古島市, 沖縄県 | 島嶼地帯で移動が制限され、GPSアートの制作にはあまり適していない |
大津市, 滋賀県 | 自然が美しいが、都市化が進んでおらず、GPSアートの制作にはあまり適していない |
東京都内で適した場所は?
東京都内でGPSアートに適した場所を聞いたが、上野動物園周辺との答えであった。あのエリアでGPSアートはわずかしかないほどGPSアートに適しているとは言い難い。「大きな公園内にあるため、広いスペースで制作ができる」という理由も理由としては支離滅裂で、AIは未だGPSアートを認識していないことがわかった。ニッチすぎる事象への理解までには追いついていないようだ。
場所 | 理由 |
---|---|
上野恩賜公園周辺 | 大きな公園内にあるため、広いスペースで制作ができる |
代々木公園周辺 | 大きな公園内にあるため、広いスペースで制作ができる |
お台場海浜公園周辺 | 大きな公園内にあるため、広いスペースで制作ができる |
明治神宮外苑周辺 | 大きな公園内にあるため、広いスペースで制作ができる |
国立代々木競技場周辺 | 大きな公園内にあるため、広いスペースで制作ができる |
六本木ヒルズ周辺 | 高層ビルが多く、景色が美しいため、GPSアートの制作に適している |
東京タワー周辺 | ランドマークであり、周囲の景色が美しいため、GPSアートの制作に適している |
新宿御苑周辺 | 大きな公園内にあるため、広いスペースで制作ができる |
銀座周辺 | 複雑な交差点が多いが、ランドマークや歴史的建造物が多く、GPSアートの制作に適している |
浅草周辺 | 歴史的建造物が多く、観光客も多いため、GPSアートの制作に適している |
GPSアートに必要な道具20
GPSアートに必要な道具についても聞いてみた。概ね必要な商品が並ぶが必須とは言えない物が多いし、「ペンタブレット」など持っていては邪魔なものも散見する。
道具 | 理由 | おすすめ度 |
---|---|---|
スマートフォン | GPSアプリの使用や地図閲覧に必要 | ★★★★★ |
GPSアプリ | GPS情報を取得して記録するために必要 | ★★★★★ |
ラップトップまたはデスクトップPC | GPSアートの計画や作成、編集に必要 | ★★★★ |
GPSトラッカー | スマートフォンのGPSよりも正確な位置情報を取得するために使用 | ★★★ |
インターネット接続環境 | GPSアートの計画、地図閲覧、SNSへの投稿などに必要 | ★★★★★ |
充電器 | スマートフォンやGPSトラッカーなどの電力補給に必要 | ★★★★★ |
ノートブック | GPSアートの計画やデザインのスケッチに必要 | ★★ |
ペンタブレット | デジタル作業に必要 | ★★ |
インクジェットプリンター | GPSアートの地図印刷に必要 | ★★★ |
GPSアート作成用アプリ | 経路のカスタマイズや写真の編集など、GPSアート作成に必要 | ★★★★ |
クレジットカード | GPSアート作成に必要なアプリの課金に必要 | ★ |
ハンドストラップ | スマートフォンの落下防止に必要 | ★★ |
バッグ | 道具をまとめて携帯するために必要 | ★★★ |
車両 | GPSアート作成のための移動手段に必要 | ★★ |
自転車 | 細かいルートやデザインを作成する際に必要 | ★★★ |
ウェアラブルデバイス | スポーツアクティビティのトラッキングや、GPSアート作成時のスマートフォン操作を簡略化するために使用 | ★★ |
防水ケース | 天候不良時のGPSアート作成時に必要 | ★★ |
スマートフォンマウント | スマートフォンをハンドルバーや車両に固定するために必要 | ★★ |
ガーミンインターフェースキット | Garmin GPSデバイスをスマートフォンに接続するために必要 | ★ |
GPS衛星信号強化アンテナ | 屋外でのGPSアート作成時に必要 | ★★ |
GPSアートの地図作成に最適な地図アプリを10個
Googleマップ以外はGPSアートに必要なアプリとは言えないものが並ぶ。どんなデータをエビデンスにしているのか追加質問をしたいが、ChatGPTは嘘で返答を誤魔化すこともわかっているので、時間の無駄にならないようここで更問いせずにおいた。
- Googleマップ
- Mapbox
- OpenStreetMap
- HERE WeGo
- Gaia GPS
- Komoot
- AllTrails
- Trailforks
- ViewRanger
- Spyglass
日本国内のGPSアートの代表的な作者は?
もう出鱈目すぎて、chatGPTを使ったフェイクニュースが広がらないか心配になりました。誰なのでしょう?笑
GPSアート作者 | 特徴 | 代表作 |
---|---|---|
香西壮 | フォトグラファーとしても活動しており、作品に写真の要素が取り入れられている。 | 東京五輪ロゴ |
有馬将平 | 大学で空間デザインを学んでおり、GPSアートにおいては広大なスペースを活かした作品が多い。 | Sea Hope |
榊原徹士 | 地図アプリを使いながら、自転車で制作するGPSアートを得意としている。 | 新幹線 |
ポンデザイン | ペイントアプリを使って、ポップな色使いのGPSアートを制作している。 | 東京タワー |
山口洋平 | GPSアートにおいては文字や記号を多用し、抽象的な作品を制作することが多い。 | Sea Hope |
yuki_omichi | 自然や動物をモチーフにしたGPSアートを制作している。 | ドラえもん |
ハルカ | ファッションデザイナーでもある彼女は、GPSアートにもファッションの要素を取り入れた作品を制作している。 | いいんちょスペースパイロット |
カメラマン龍藏 | 鳥瞰的な視点で制作されるGPSアートが特徴的で、複雑なパターンを描くことが多い。 | カメラマン龍藏 |
塚本直毅 | 作品には時事ネタを取り入れることが多く、社会的なメッセージ性のあるGPSアートを制作している。 | 浪漫の丘 |
吉田雅之 | ジャーナリストとしても活躍している彼は、GPSアートにおいては社会問題や政治問題について制作することが多い。 | 日本一周48日間自転車旅行記録 |
センシティブな質問
さて、ここからは人に聞きにくいセンシティブな質問をなげかけてみました。これら気まずい質問、意地悪な質問にAIはどう答えるのだろうか?
Nike Running ClubがGPSアートに適していない理由を挙げて
- GPSアートを作成するために特別なツールや機能が提供されていない場合があります。
- 一部のユーザーにとって、GPSアート作成に必要な詳細な情報や制御が不足する場合があります。
- GPSアート作成に特化したアプリと比較すると、Nike Running Clubは少ない機能を提供する場合があります。
- 一部のユーザーにとって、Nike Running ClubがGPSアート作成に必要な精度を提供しない場合があります。
- GPSアート作成に特化したアプリと比較すると、Nike Running Clubは少ないカスタマイズオプションを提供する場合があります。
微妙に正しい返答が帰ってきた。そもそもGPSアート特化アプリではないので、当たり前の答えではあるが、こう答えられると、確かにそうです、と感心してしまう面もある。
2023年に、GPSアートのコンテストが減った理由は何か
- GPSアートのトレンドが過熱した後に低下した可能性があります。
- GPSアートアプリの普及率が低下したことによって、関心も低下した可能性があります。
- GPSアートアプリの機能の改善が進み、他のクリエイティブな手法にシフトした可能性があります。
- 他の新しいクリエイティブな手法が登場し、GPSアートに対する関心が低下した可能性があります。
- GPSアートに関連するイベントやアトラクションの数が減ったことによって、コンテストの数も減った可能性があります。
実際に、GPSアートコンテストは激減したのはこのような理由であることは薄々気付いていたが「人々の感心が低下した」とのはっきりした理由を聞くと、なんだかグサッときてしまう。京都マラソンでも佐賀マラソンでもコンテストは見送られた。そうか、低下したのか。
エリートランナーはGPSアートを嫌っているか?その理由は?
これも薄々感じてるが聞くに聞けないセンシティブな設問だ。誰にも聞けないからChatGPTさんに聞くしかない。どうなんでしょうか?GPTさん笑
ChatGPTさんの答えがこちら
マラソン選手やエリートランナーの意見は人それぞれですが、一部のランナーはGPSアートに対して批判的な立場をとることがあります。以下が考えられる理由です:
- 訓練効率が低下する:GPSアートを作成するためには、走りに集中することが難しくなる可能性があります。選手はトレーニング効果を向上させるために、走る速度や動きに集中することが重要です。
- 危険な状況を生む:GPSアートを作成するために、一定のルートを走ることが求められます。これは選手が交通や他のランナーなどの危険な状況を回避することが困難になることを意味します。
- スポーツマンシップの問題:GPSアートを作成するために、選手が走る速度や走る道等を制限されます。これはスポーツマンシップに欠けるという批判もあります。
とはいえ、他のランナーはGPSアートを楽しむことができる新しい形態のランニングとして楽しむことができます。各選手は自分のスタイルや考えに基づいてGPSアートを選択することが大切です。
スポーツマンシップとして、と言われるとグサッときましたね。これは立ち直れない。あーそーですか!と開き直るか、それとも向き合うか笑
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ChatGPTへの質問を終えて
ここまで読んでくださってありがとうございます。ChatGPTはテキストベースのAIですが、絵を描いてくれるAIも話題になっていて、その代表MidJourneyで「GPSアート」をテーマに絵を描いてもらったのが下の絵です。
MidJourneyのGPSアート
まったく間違えてる絵ですが、AIなりに理解しようとしていることは十分伝わってくる絵だったのでかなりゾッとしました。正確に書ける日も遠くない気がします。こわいですねAI。
まだAIの関心が低かったGPSアート
話題沸騰のChatGPTとの会話はとても楽しく、まるでGPSアートに感心のある方とおしゃべりしているようで、心はずむ時間となった。普段からこんなにもランニングアートのこと気になってたんですね。
技術進化のシンギュラリティー(特異点)がくるといわれているこんにちですが、まだまだ課題が多いこともわかりつつ、ChatGPTがどんどん進化した近未来にはAI自らがGPSアートを作り上げる日が来るかもしれないなと想像を巡らせながらのブログとなりました。またAIと遊べるネタがあったら、次の企画でブログ投稿します。
ではまた。
同じことを考えていた方のツイート
twitterをみていると、僕と同じことを考えている人がいました。