お名前.comレンタルサーバーSDでWordPress運営が10サイト以上になったあたりで、ウェブサイト表示遅延が酷くなり、特に管理画面での操作が我慢できないほど遅くなる現象がみられた。仕様に耐えられないので、とうとう別のサーバーにデータを移転することにしました。
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つまり、お名前レンタルサーバーSDが遅い件
この遅さに気づいたのは、他のウェブサイトで「表示が1秒もかかって遅い」と訴えるブログを見つけたからだ。それまで5秒かかってしまうのは自分のマシンスペックの低さや無線LANの調子悪さだと思っていたが、このブログの言葉で目が覚めた。5秒体感は完全に遅い。
考えられる原因
体感するWeb表示時間は、およそ5秒💀!!
お名前.comレンタルサーバーSDは格安である事と、ドメイン連携が簡単なこと、WordPressインストール制限に余裕がある等で人気があるが、以下の点で不安がある。
- WordPress追加(または、データベース追加)が10個を超えたあたりでWeb表示が著しく遅くなる
- 管理画面では特にページ表示、プレビューなどすべての操作が遅く、我慢できないほど
お名前レンタルサーバーのお問い合わせフォームで遅い件を訴えると
あまりの遅さに耐えきれず、お名前レンタルサーバーSDコントロールパネルからお問い合わせフォームから質問を送信した。
質問の内容
- 特に、WordPressサイト表示まで5秒ほどかかり、遅すぎる
- この遅さは仕様か?
- Googleの計測「PageSpeed Insights」でも「遅い」判定が出ている
- 改善方法はないのか?
お名前レンタルサーバー・サポートからの回答
お問い合わせの件につきまして、該当のサーバー環境におきまして
慢性的に不可の発生している状況はございませんでした。なお、WordPressの動作を改善する方法といたしてましては、
以下URLの設定がございます。
ホームページの表示速度を早くしたい(mod_deflate、mod_expires)
レンタルサーバーSDが遅すぎるので、サーバー移転
あまりの遅さに耐えられず、ドメインはお名前.comそのままに(ドメイントランスファーなしに)、さくらレンタルサーバー(スタンダード)にサーバーを移転した。その結果、数クリックで速度向上は明らかなくらい改善。
さくらレンタルサーバーも格安なプランなので10個ほどWordPressを追加したあたりで速度制限があると警戒し、追加しすぎないように心がける。
さくら側ではまだWordPressが9個なので、これくらいにしておくべきか。もし10個以上になったら再検証しようと思いますが、さくらに移転した分、お名前.comレンタルサーバーSD側での管理ドメインは少なくなり、その比率は下記の通り。
さくらレンタルサーバー移転後の表示時間(体感)
- さくらレンタルサーバー(スタンダード):8個(⏰体感0.7秒)
- お名前.comレンタルサーバーSD:6個(⏰体感4秒のほぼそのまま💀)
移転に使ったWordPressプラグイン
- all in-one-wp-migration(バックアップ)
- all-in-one-wp-migration-file-extension(インポート)
上記2つはセットだが、バックアップ(エクスポート)だけなら1つ目のプラグインだけで行える。但し、インポートに518MBまでの制限があり、それ以上のデータ容量を扱うなら課金70ドル(8,000円程)が必要。
⚠️インポート用の「all-in-one-wp-migration-file-extension」はWPのPlugins追加リストでは検索できず、migration側で「インポート」した際、5Mb以上のインポートはこちら的なリンクを辿ってPluginsデータをFreeでDLする手順なので注意。
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移転後の感想まとめ
さくら側ではまだWordPressが9個なので、これくらいにしておくべきか。もし10個以上になったら再検証しようと思います。
この問題でやりきれない点は、お名前.comレンタルサーバーSDはデータベースインストール無制限、あるいは十分あるとPRしながら、実際はデータベース追加の過程でどんどん遅くなり自社インフラを守る意地悪な仕様らしく、客がドメイントランスファーしない限り、そのペナルティーもない点で改善されるプレッシャーがないこと。簡単にいうと殿様商売。だが、ドメイン取得おオプションが細かいことからサービスは今後も使い続けるのだが、
- ドメインはお名前
- サーバーは他社
という付き合いかたが理想と感じた。これは前のブログでも同じ結果だったな。
⚠️マルチドメインの個別メールアドレスは取得不可
但し、さくらのレンタルサーバーにも落とし穴がある。それは、サーバーに2つ目以降のドメインを追加した場合、いわゆる「マルチドメイン」にした時に、新規ドメインの独自メールアドレスが使えないことだ。例えば、初期ドメインが「example.com」で、二つ目のドメインとして「example.net」を追加した場合、二つのメールを区別しないので注意(下記例参照)。
例)下記メルアドを区別しない
- info@example.com
- info@example.net
この二つのメールに届いたメールを区別してくれない。つまり、同じinfo@ユーザー全てに両メールが届いてしまう。
さくらのレンタルサーバーのマルチドメイン使用は同一ユーザー限定と割り切るしかない