書籍「セカンドブレイン〜時間に終われない知的生産術」を読んで

書籍「セカンドブレイン」
書籍「セカンドブレイン」

年に50冊ほど読んでいるので年間約1万ページを読んでいる計算になる。人生で一番読書している年代になりました。読む本はほとんどノンフィクションなのだが、今回読んだ本は一見「ビジネス自己啓発本」だが、全くそうではない。今年2024年の三冊に入るほどの影響力のある、人生を変える本になった。

セカンドブレイン〜時間に終われない「知的生産術」

情報過多の中で生活している私たちは情報の海の中で溺れがちだ。その点については「スマホ脳」でじっくり解説されている。そんな環境下でどのように情報を整理し、必要なとき適切に抽出しアウトプットしていくか、その最適な方法を模索していたタイミングで本書と出会った。

記憶の4ステップ「CODEメソッド」

  • C:キャプチャー(収集)=心に響くものをキープ
  • O:オーガナイズ(整理)=仕分け
  • D:ディスティル(抽出)=添削やマーカーで本質の発見
  • E:エクスプレス(表現)=アウトプット

このメソッドを、NotionEvernoteOneNoteAppleメモGoogleDocument、などのクラウドノートを使って常に情報整理し、データベース化しておくことを本書は進めている。

PARAの4カテゴリ整理術

この本では、フォルダは皆がよくやる種類や年代ごとではなく、4つの優先度で分けることを勧めている。

フォルダ内容内部フォルダ例
Project現在掛かっている優先的な事〇〇の仕事
家のリフォーム
Area長い時間をかけて管理すべき事健康

料理
Resource将来役立つテーマや関心事本、執筆
調査
クリスマスプレゼント
〇〇セミナー
Archive保留、休止事案、完了〇〇日の読書会
〇〇の道順
Netflix版は主人公が女性になっていたり、西洋風に脚色されている。

アイデアとは、これら集めた情報を繋げリミックスすることである、という

再び表現(エキスプレス)へ

ここまでは主に情報整理方法を解説したが、ここから本格的にその情報(セカンドブレイン)をどう表現に活かすかが、この本の著者の経験談が語られる。主なポイントは以下の通り。

表現方法内容補足
アイデアを「飛び石」にダイバージェンス(アイデア出し)とコンバージェンス(選択や順序付け)作業をハッキリ分けるそうする事でアイデア出しに集中、選択に集中できる
ヘミングウェイの「橋」寝る前に翌日の事を決めておく毎日高モチベーションではかどる
スケールダウン小さい仕様で具体的に結果につながることが大事
たたき台作りプロジェクトフォルダに集めたメモだけで組み立てるネットサーフィンやSNSは見ない事!

デジタルデトックス

ここからは「スマホ脳」と通じている点。これらの方法で、ノートアプリを使ったセカンドブレインを持った我々は、日常をどう捉え変えればいいのか。次の考え方「マインドセット」をこの本は提案している。

  • 捨てるべき思考欠乏のマインドセット(常に情報が足りないと渇望する思考は、集中力を奪われる
  • 得るべき思考豊かさのマインドセット(既に価値は満たされており、無価値な情報を捨てる習慣)

こうして安心感を得られ、仕事に集中でき、本来の望みだった人助けの余裕も生まれる

最後に、ワクワクすることだけを追い求めよう。
かつてそうだった時のように

動画解説

この本を読むきっかけになった動画。Notion界隈で有名な方だったらしい。

この記事を書いた人

mojigumi

「もじぐみ」の代表、コウです。
専門は企画・出版・編集・印刷、Webデザインと管理。最近はブログ、動画、3DCG、AR、LINEスタンプ等のコンテンツ配信にも力をいれ、自分自身もランニングアートでコンテンツ化に努めています。